LDXって?
LDXとは、リーディングDXスクール事業と呼ばれる文部科学省が行う事業の一つです。リーディングDXスクールは、GIGA端末の標準仕様に含まれている汎用的なソフトウェアとクラウド環境を十全に活用し、児童生徒の情報活用能力の育成を図りつつ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や校務DXを行い、全国に好事例を展開するための事業です。
(文部科学省「リーディングDXスクール」より)
つまり、タブレットなどを用いて、子供たちの情報活用能力の向上やそれぞれに合った学びを推進・拡大していくための活動です。全国で100校近くの学校が参加し、取り組み事例を共有しています。 また、徳島県内では、今年度は上板町の松島小学校・東光小学校・神宅小学校・上板中学校の4校が取り組んでいます。
本校の実践紹介
①「個別最適な学び」と
「協働的な学び」の一体的な充実
・AIドリルを使った学習
AIドリルを利用し、授業内での問題数の確保や多くの種類の問題を解くことを可能とした。さらに、AIドリルは自動採点であるため、教員は学習内容でつまずいている児童の支援をすることができた。
・学習アプリを使った学習
5年・社会科
「米作りのさかんな地域」
教科書や副教材の資料やWebを児童がそれぞれ選択しながら、この地域でどうして米作りがさかんなのかを多面的な視点で考える活動をした。
1年・算数科
「いろいろなかたち」
色々な形を実際に手で触りながら、Yチャートを使って同じ特徴を持つ形ごとに分類する活動をした。
4年・体育科
「水泳運動」
泳ぐ姿をタブレットで撮影し、前時で確認した早く進む泳ぎ方のポイントと照らし合わせながら確認することで自らの課題を即時フィードバックする活動をした。
本校の実践紹介
②教育課程全体を通じた情報活用能力の育成
・本校独自の情報活用スキル体系表の作成
本校での使用頻度が高い学習アプリにおけるスキルやアプリ内で作成したカードを活用したプレゼンテーション力など6項目で体系的に学習できるように作成し、年度初めと年度終わりに課題によって確認をしています。
・ICTスキル調査
中学年
高学年
・ICTタイムの実践
( いつも・ちょっと・たのしい )
朝の「まつっ子タイム」の時間を使って、ICT担当の教員と一緒にGIGA端末を活用したシンキングツールや新しいアプリ、Webを紹介、利用しています。
1年生では、同じ形のものでYチャートを使って分類する活動をしました。
自分の考えを基に指でカードを操作し、分類し、理由をもって発表しました。
3年生では、自分が強いと思う動物を考え、その強いと思う理由について「クラゲチャート」を使ってまとめていきました。
本校の実践紹介
③ 動画教材や外部講師のオンライン授業
家庭学習の充実
5年生 オンライン工場見学
社会科の学習で、トヨタ自動車の工場をオンラインで見学させてもらいました。
6年生 沖縄県の学校と給食交流
約1500kmも離れた場所と距離を超え、ともに給食を美味しくいただきました。
地理院地図より
本校の実践紹介
④ 教員の働き方改革・校務DXの推進
・出欠連絡ボード
本校では、保護者からいただいた欠席連絡をスプレッドシートに記入することで、朝の時間の伝達を円滑に行えるように活用しています。各担任は、教室にあるタブレットから連絡を確認することができます。
・職員会資料のオンライン化
職員会での提案資料や共有資料、連絡事項に関しては、グループチャット機能を使ってPDFなどで共有しています。データ化することで、各教員はタブレットからいつでも何度でも確認することができ、出張時の伝達業務の減少や印刷時間・コストの削減にもつながっています。
・生活アンケートのフォーム活用
児童や保護者へのアンケートをアンケート作成サイトを使っておこなっています。スプレッドシートでの集計に素早くつながることで今まで1枚づつ数えていた時間を短縮でき、即時に確認して児童に対応することができるようになりました。
・校内研修の充実
簡易型の
指導案を書く
授業を実践
録画・共有
JamBoardで意見交換
プロット図指導案を書くことで、授業の盛り上がりや収束を整理することができ、単元構想にも活用できています。
授業の様子を録画して共有することで、リアルタイムで見れなかった先生もアーカイブとして振り返ることができたり、自分が見たい場面から見ることができたり、意見交換の際にもクリップとして活用することができます。
良かった点・改善点・質問と3つに分けて事前に挙げておいてもらうことで、授業研究会の進行がより円滑に進んでいます。
また、授業者の先生のメモの量も少なく済み、協議に集中することができます。
・保健指導のGIGA化
歯科指導のデータ化
歯みがき教室などの歯科指導では、みがき残しの位置や振り返りをGIGA端末で行うことで、児童はスムーズに記録することができます。また、経年変化を記録しておけることで、児童自身が自分の変化に気付くことができます。さらに、教員は一覧で確認することができ、指導も円滑に行うことができます。
給食後の歯みがきは、クラス全員で歯みがきの動画を画面で見ながら行います。みがく位置を画面で確認したり、音楽に合わせてみがくので部分ごとに入念にみがくことができます。
一斉歯みがき
生活習慣の可視化
徳島県教育委員会 より
長期休業中の生活習慣を自分で設定し、達成できたかを確認できるシートをGIGA端末を用いて入力しています。
体重管理シート
徳島県教育委員会 より
生活習慣が乱れやすい長期休業中の生活における肥満傾向の児童の体重を自ら管理できるようにシートをGIGA端末を用いて配布しています。
児童の感情の可視化
上板町では、感情ケア・ソリューションを用いて、児童の感情を可視化し、分析、統計できるようにしています。
教員は、児童指導を円滑に即日で対応できるようになっています。